2009-07-30

薔薇色の街も泣いているだろう

日本が第二次世界大戦の終結日を迎えた1945年8月15日。
その2年後の1947年8月15日はインドが独立を果たした記念日(東西パーキスターンとの分離独立だったけれども)。
独立前の英領インドには多くの藩王国が存在していた。
楽趣味が前回訪印した時に巡ったラージャスターン州都ジャイプルJaipur市にあるシティパレスCity Palaceは、そうした藩王国のなかでも一際強力だった藩王の宮殿で、独立後解体された藩王国末裔の元王族が住まう宮殿でもある(現在は「月の宮殿」が王族の住まい兼博物館として一部一般公開され、「水の宮殿」はホテルにもなっている)。

上の画像は楽趣味ん庭で品種が同定できていないバラの一つ。
「王朝」ともちと違う。
王朝(HT復橙)国産苗新苗6号鉢植品

***
先々月、このブログを開設して直ぐ、ジャイプル市のシティパレスに作られた「ハワーマハル(風の宮殿)」についての記事を書いた〔「マハラニ(王妃)の呟き」はココ〕。←「ココ」をクリックして風の宮殿の色にご注目下され。
***
←この画像は、その「風の宮殿」が建つジャイプル市目抜き通りを隔てて向かい側に並ぶおみやげ屋さん。
建物の色が同じ色でしょ?
ジャイプル市は別名「ピンクシティ」とも言われているんです。
何やら藩王国マハーラージャ(王様)が長男誕生を祝って街中の建物をこんな色に塗らせたとか、英国王室のどなたかご訪問を祝して街を染め上げたとか言われてます。
ピンク?
楽趣味の想像するピンクとは色が違うなぁと現地で思いました。ピンクではなく「ローズカラー」という人もいます。
んんんー、び、びみょー(--;


***
某掲示板でメアリー・レノックスさんの「閣下」についての記事を読んで、Your Highnessなんてコメントを書き込んだ後、ぐるぐるで世界のニュースを見ていたら、おやまぁ!薔薇色の街の太后が90才の生涯に幕を閉じられたと。。。



Gayatri Devi(b.1919-d.2009)という絶世の美女で王妃で国会議員でギネス記録をいくつも持っていてっつー才色兼備の凄い御方です。かの故ケネディ米大統領をして「世界で最も美しい女王」と言わしめたほどの美貌の持ち主。ヴィヴィアン・リーを彷彿とさせる1ショットはコチラ〔The Hindu〕

元々はインド東部のCooch Bihar藩王国皇女だったのですが、ジャイプルのマハーラージャとして最も人々から慕われたとされるサワイマンシン二世Sawai Man Singh IIと19才の時に恋に落ち、20才で第三夫人となったのね。王様には既に二人の王妃がいたわけよ。この王様、インドの国民的スポーツ「クリケット」選手でもあったみたい。めっちゃハンサムやったんだと。そいえば、シティパレス観光中にすれ違った地元の若衆にはイケメンが多かったなぁ。。。

Gayatriさんは独立前からジャイプル市に女子教育の必要性を感じて学校を作ったり立法府で活躍したりなさったそうです。インド共和国独立当初に唱えられた国標"Satyameva Jayate”(サッテャメーヴァジャヤテ:「真理はまさに自ずと勝利する」)を掲げて生き抜いたって感じの女性ですね。こ~んな格好いい標語があるなんて、うらやましいと思うのは楽趣味の独り善がりかしらねー?>某太郎くん

遙か海の彼方日本の西方浄土よりご冥福をお祈り致し、Gayatriさんの美貌にも負けぬバラの1ショットを僭越ながら捧げまするm(_ _)m


薔薇の名前:『アブラカダブラ』(HT)〔W. A. Warriner, 1991〕
アブラカダブラ (HT覆桃)国産苗大苗6号鉢植品

2 件のコメント:

  1. シルクロード沿いに中国の西域からインド、トルコなどアジアの西の地域には美男美女が多いっていわれてますよね。
    おそらくはいろいろな民族の血が混ざりあい、それぞれの文化や信仰を尊びながら生きている、そんな内面的なものが現れるからなんでしょうか。
    そういえば昔、奈良県は明日香にある日本最古の寺飛鳥寺の住職が「うちのご本尊はイケメンなんですわ。何せガンダーラ直輸入の顔立ちですから。あの辺は美人が多いんですわ」と言っていたのを思い出します。まぁ、ご本尊がガンダーラ様式の仏像だってことが言いたかったんでしょうけど・・
    話がそれちゃいましたね。失礼をばいたしました。

    返信削除
  2. みけさん 懐かしい~です>飛鳥寺 ご本尊は鞍作鳥の手になるものでしたっけね。奈良には京都のお寺と違った風情のお寺が仰山あります。法華寺、不退寺、海龍王寺あたりは奈良市の法華寺町辺りに点在していて散策に便利です。海龍王寺の十一面観世音菩薩さんはネパールに行くと割かし出会う菩薩さん系イケメン(?)を思い起こさせますえ。
    所在地は京都ですが近鉄奈良駅からの方がアクセスが良い浄瑠璃寺の四天王立像には惚れました。あと、このお寺には吉祥天女像が美しい五色の衣を纏ったままにおわします(^^
    中宮寺の菩薩半伽像は、その言語に絶する美しさで有名な国宝なのですが、また違った菩薩の美しさが、法華寺町のどこかの寺で保存されているのです。ううう、どのお寺だったか記憶の糸が途切れてしまっている...

    返信削除