2009-07-12

難敵害虫--クロケシツブチョッキリ-

バラの蕾が出来る頃から肌寒くなる時期にかけて、バラに害をもたらすクロケシツブチョッキリ。化学合成農薬を出来るだけ使わずにどうつきあっていけばいいのか。
まずは、チョッキリについて端的にまとめてある島根県農業技術センターのサイト「クロケシツブチョッキリ」(ココをクリック)を読む。


でもって、長井雄治著『バラの病気と害虫』を以下にまとめた。

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クロケシツブチョッキリ
・学名:Auletobius uniformis  Roelofs
・甲虫の一種。成虫は体長2.7-3mm、長い口吻をもつ小型のゾウムシ。黒色で灰色の微毛があり鈍い光沢あり。
・成虫は4月中旬から発生、5月上中旬に最も多発。一番花蕾が出る頃被害最大となる。成虫は6-7月にも発生し、7-9月にはサルスベリの花や蕾に寄生、加害する。
・新梢の先端に近い柔らかい茎に口吻で無数の傷を付け、産卵管を挿入して茎の内部に卵を産む。傷を付けられた若い茎や花梗は急速に水分を失って乾き枯れるが、孵化した幼虫はこれを食べて育ち、やがて被害部とともに脱落して地上に落ち、老齢幼虫は土中に入って蛹となる。幼虫ははじめ半透明の小さなウジ虫であるが、老熟すると3mmほどのずんぐりしたウジ虫になる。バラの他に、ノイバラ、サルスベリ、イチゴにも寄生するので、周辺にこれらの植物が多いところでは被害が出やすい。
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ま、似たようなことが書いてあったわな。
他に注意すべき点としては、

【バラを加害する類似甲虫】
・ヒメクロオトシブミ(ココをクリック)

【防除】
・成長の飛来に注意し、被害を発見したら捕殺(そんだけかいっ!?)
・早朝は活動が鈍いからよく観察できる→早起きして見つけよ、と。
 捕獲の仕方については、「楽趣味式チョッキリ地獄」(ココをクリック)などの方法もあります。漏斗を枝の下に持って行って枝を揺すり漏斗の中へチョッキリを落とす、がポイントです。
・産卵は茎内、または若い蕾内に限られる→生み付けられた蕾や茎は処分する。
 どうしても処分したくないって気持ちがあるけど、そこに産み付けられた卵が孵化して再来するから、心を鬼にしてチョッキンするべし、か。
・定期的なニーム等活性剤撒布(週二回程度)

ちまちまとしか進まないけど、気が付いたら行動!を繰り返すしかないようですね。
「タージマハル印ニーム大佐」の効力やいかほどか?楽しみではありますが。


今年もたくさんつぼみを付けてくれたけど、今年もたくさんチョッキリ被害に遭った『スノーグース』Snow Goose(S)〔D. Austin, 1997〕返り咲きなのがちょっと残念。

スノーグース (高ER白) 国産苗 大苗 6号鉢植え品 ☆
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