2009-07-15

今がチャンスよ! 甦れ!!土〔夏編〕

今回は文字だけやで~!

●ベランダ(テラス)にて鉢植えでバラを育てている
●主に冬にバラの用土替えをする
●他の植物の用土替えもたまにする
●古土がでてしまう→捨てられないのでリサイクルする

という条件下、2年ほど前から古土のリサイクルに最も労力と時間を費やしている、かな?といっても、土のリサイクル自体ベランダテラス鉢植えで植物を育てている以上、遂行必至のため、8年、いや、9年目になるのか...自己流で結構いい加減なやり方をしてきた。過去2-3年のやり方をちょいとまとめてみよっと。


==なぜ古い土は消毒しなくてはいけないのか==

理由その1:植えてあった植物が生きている以上新陳代謝を繰り返してきたわけで、その際に雑菌のもとになるものを排出しているし、植物が罹るいろんな病原菌が土中に残存している可能性が高いから。

理由その2:土中に様々な虫がついてるから(肉眼では見えない虫も含め)
 
理由その3:鉢という狭い空間において、最初投入したときは団粒構造だった土も、だんだん崩れて粒が細かくなり単粒の土になって空気や水や人間がせっせと与える栄養素などを保持する力がなくなってくるから。約1年で寿命を迎えると考えておいた方がよいかも。水遣りを続けて、天地返しも出来ないため、ずっと放置プレーされる鉢の土表面は硬くなってしまうでしょ。


==土の消毒方法には2シーズンが最適==

A.夏場の日差しと暑さを利用する
B.冬場の乾燥と寒さを利用する


冬編を投稿する気力がないっす(メンタルストレスで)。
また今度ね(って余り変わらんけど)。


==夏の消毒==

【用意する物:楽趣味の場合】
 ・古い土
 ・ふるい
 ・使わない65cmプランター2個
 ・不織布(寒冷紗)
 ・ゴミ箱(作業する現場の近くに)
 ・ビニールシート擬き(土の袋を開いて使ってます)

①ビニールシート擬きの上にポットの古土をひっくり返し、
 鉢底石や炭を取り除き、古根などを大雑把に除去

②6mm目くらいのふるいにかけ、小石、古根、虫抜殻等、不要な物を除去

③1-2mm目のふるいにかけて、微塵土を除去
 ・微塵土(要は粉土ですわ)は出来るだけ除去する。
 ・微塵土の使い道:今のところありません。
  子供の泥団子作りの材料?

微塵土は水はけだけでなく空気の通りも悪くします。小麦粉に水を加えて練る時、最初のうちは水和性がなくてコネコネ出来る状態にするまで時間がかかるでしょ?あれと同じような事です。あー!おいしいクスクスが食べたくなってきた! 

この微塵土の後始末はどうすればよいのでしょうねぇ?普段水遣りするときに鉢底から亡失している土の量に比べたら、少量なのでしょうが...楽趣味は今のところ不燃ゴミとして出してますが。。。

④ ②で出てきた小石やゴロ土と③でふるいにかけた再生用の土とをそれぞれ、不織布を敷いておいたプランターに分けて入れ、出来るだけ広げるようにする。

⑤熱湯を全体にまんべんなくかける。湯量は、プランターの底から流れ出るくらい。

*楽趣味は、プランターの側面に水抜け穴があるタイプをゴロ土用、底がメッシュになっている物を古土用と使い分けてます。たまたま2タイプの古いプランターがあったため。わざわざプランターを用意するまでもなく、使っていないカゴやザルでもなんでもOKだと思います。ただし、それ専用でないと。。。

⑥熱湯で雑菌と虫を退治したら、ある程度熱が冷めたところで、厚めのビニール袋に入れて袋の口を縛り、ベランダのコンクリ床上に平らになるように置いて直射日光が当たるようにする。

*袋は畏れ多くも「ローズスペシャル」の空き袋を再利用してます。空気穴が開いているところが何カ所かあるので、予めビニールテープで塞いでおきます。因みに、最初に広げるビニールシート擬きもローズスペシャルやらてんちょんちの「花と野菜の培養土」の空き袋やら、です^^;
*入れる土の量は多めにしない方が直射日光を透過させやすいです。
*水蒸気が一番消毒には有効なので、袋に入れる前に古土を乾燥させないことがポイントです。

以上が夏シーズンの古土消毒法。
数日おけば消毒は完了。
この土を袋から出し、乾燥させればOKです。

「バラの家 培養土」(バラの土)14リットル 
この袋は透明なので日光消毒用になり、袋の半分以下にしか再生用土を入れないので、水分を含んだ土であっても非力な私には持ち運びにちょうど良いです。場所も取らないし。


==再生土に栄養を==

こうして乾燥させた再生土には栄養分がありません。
以下はすぐに再生土を利用する場合の楽趣味のレシピです。

1)貝石灰を混ぜて半日~置く(すぐでも良いけど、気持ち的になんとなく)
2)再生土3割+古土再生材+馬糞堆肥1~2割+腐葉土1割
 
この比率は、再生土の状態を目で見て鼻で嗅いで手で感触を探って適宜変更します。お手本の土(ローズスペシャルや「花と野菜の培養土」)と比べてみるのが良いかもね。また、再生させた土に何を植えるかによってもpHを考えなければいけないのでケースバイケースです。ハーブを育てる場合は、アルカリ性に傾ける必要があるので、貝石灰を再度少量足したりします。あー、なんだっけ、コアラが食べる植物、あれは、酸性に傾けた方がよかったんじゃないかな?エリカも酸性土が好きなはず。サルスベリもだったっけ?

*場合によっては、てんちょんちの「花と野菜の培養土」をバラ以外の植物向に足します。

店長プロデュースバラ向き「花と野菜の培養土」 12リットル
この袋は透明じゃないので、開いて園芸シートとして使ったりしてます。


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今手元にある再生剤等で、現時点で思い出せる物は以下の通り。

●「お馬の堆肥」ほんの少々←てんちょんちに注文しなきゃ!

●あかぎ園芸「土力」

●あかぎ園芸「腐葉土」
腐葉土 5L 4939091060517【代引手数料無料】【3000円以上送料無料】【04dw07】
パッケージは異なりますが、同じ製造元だから中身同じかなぁ?今までで一番匂い見た目肌触り共に良い感触だった腐葉土。腐葉土なんて、買わなくても、あるとこに行けばあるのにねぇ...と思いつつ。

●あかぎ園芸「つぶつぶ腐葉土」←これ、ばっつぐんに使いやすいです。ネットショップで取扱無いのかなぁ。楽趣味は生協で購入しました。

●天然貝石灰
天然石灰2kg

●ヴァラリス「バイオポスト」(カップ1杯分ほど残っている)
フランスで開発された土壌改良材!(植物全般用)【花苗】【バラ】【菜園花壇】■ヴァラリス・バ...これは臭いも色も楽趣味好みではあるのですが、何せ値段が高い!んでもって、リキッドとペアで使う方が良いと書いてあるから、買ってみたけど(こっちの方が値段は上)、うーーん、相乗効果でこれ?って感触しか得られなかったのでした。

もっと、こんなやり方もあるよ、とか、
これは使えるよ、とか、
ここは間違ってるよ、という点などなど、
どんなことでも、
じゃんじゃんご指導ご鞭撻下さい。
よろしこ~♪

 (^0^)/

6 件のコメント:

  1. バレリーナchibe2009年7月15日 18:35

    メンタルストレスを抱えながらも早急にここまでまとめてくださってまことにありがとうございますm(__)m(体調までてんちょさんとリンクしてるみたい^^;)
    熱湯消毒ですが私的に躊躇する部分があります。というのは、消毒って悪い菌・虫(腐敗に関係)はもちろんのこと良い菌(発酵に関係)までやっつけちゃうのでは?って。人間に置き換えると、弱ってる時めっちゃつおい抗生剤服用して菌がいなくなったはいいけど、たちの悪い日和見菌(普段は抑制されていて悪さしないけど、抑えるものがいくなったら暴れる菌)が逆に土を悪くするんじゃないかなって思いました。今回私が古土を日光浴させたのは雨ざらしでジャブジャブにしてしまい嫌気性菌が悪さしてる臭いがしてたからです。あくまでメンド草刈民代の意見です。こんなこと書いてたら私もメンタルストレスになりそう--;

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  2. バレリーナchibeに追記です。消毒が必要ないと思われるのは栽培時にトラブルがなかった古土に関してです。ひどいトラブルがあった場合はそれをまん延させないためにも消毒は仕方のないことだと思います。人間だって病院行って抗生剤飲むんですから。ニームパウダーを古土にまぜたのは、おなかの調子が悪い時にビフィズス菌入りのヨーグルトを食べるのと同じ感覚です。(わかりにくくてすんまへん^^;)

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  3. バレリーナさん なるほど~。有益な菌も熱湯で殺してしまいかねないのですね。EMっていう微生物のことでしょうかね。夏は太陽熱での消毒だけでも確かに十分なような感じです。ぢつは、熱湯消毒って書いたのは、この4月だったかな、あるバラ苗にが立ち枯れ?キャンカー?ってのがあって、滅茶苦茶臭かったので(思い切り腐敗臭だった)、こりゃあ、時期も時期だし、熱湯消毒しなくちゃ!ってんでやったのですが、通常夏場は熱湯消毒は手抜き状態だったんですね、えぇ(メンチー草刈美紀世なので)。冬場はどうしても太陽光線量が減るので、熱湯をかける場合が多くなるのですが、バレリーナさんみたく、状況に応じてってのが実態には近いです。
    ただ、幼い頃親がそうやって鉢植えの土を(駄温鉢に入れたまま)熱湯消毒していたので、そうするものだというのが頭に入っていたのでしょう。
    一番苦手な分野である菌についての示唆ありがとうございました。これからちょっくら勉強囓ってみます。ガジガジ。

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  4. 植物の根は「根酸」というAcidを分泌して用土との間で生育に必要な化学反応を常に起こしているそうです。用土と植物との関係はかなり排他的らしいので、バラ同士であっても異なった株の根が入り込むと元々の株根と用土とのバランスが崩れやすいとか。古土に存在する古根はそう言う意味で出来るだけ除去した方が良いらしいです。

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  5. 根酸ですか!そんなもの分泌してるんですね。連作障害も根酸が絡んでいるのでしょうか?代謝→活性→キトサン・・・ぷしゅぅー(大涌谷トウサンノ屁クサカタアルヨ。『ヲレヂャナイヨ!』>必至ナパパ)根っこはゴミに出します。

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  6. chibeぷぅさん 根酸は植物が生きていく上で必要な有機酸なのです。根酸を分泌することによって体外の毒素をシャットアウトしたり、体外の栄養素を取り入れる媒介物としているのです。で、この有機酸の働きは最終的に、その植物の根を囲む土壌を嫌地化してしまうことになるみたいです(排他性という意味)。連作障害にも絡んでくるものと思われます。

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