2009-07-02

バラと画家と詩人と歌姫



2006年 大阪で開かれた世界バラ連合会主催の「世界バラ会議」で名誉の殿堂Rose Hall of Fame入りを果たした2つのバラがありました (世界バラ連合会については明日UPしま~っす)。
一つは『エリナ』Elina
エリナ (HT淡黄) 国産苗 新苗 6号鉢植え品 ●

このエリナという素敵な名前のバラ、名誉の殿堂入りしたにもかかわらず、意外と日本では知られていないようです。北アイルランドのPatrick Dicksonという育種家(Dickson Nurseries)の作品で、HTらしい姿に柔らかいクリームイエローの花色が優美な雰囲気を醸し出す大輪花。

交配親:Nάνα Μούσχουρη × Lolita

なんで母ちゃんバラ名にギリシャ語が?
きっと誰もが聴いたことのある曲を歌っている歌手だから。♪あまぽ~ら♪とか♪ぷれじーぅるだ~むぅる♪とか。そう、ギリシャの歌姫ナナムスクーリさん。で、このナナさんは、世紀の歌姫と言われたマリアカラスと同じギリシャ生まれなんです。


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それはともかく、2006年にもう一つバラの名誉殿堂いりしたのが、世界で最も愛培されているかもしれない(?)『ピエーゥルドゥロンサーゥル』Pierre de Ronsard。
ピエールドゥロンサール (Ant桃)国産苗新苗6号鉢植品

そもそもピエールって誰?って思っていまちた。
調べたら(調べないと分からない位のレヴェル(^^;)、イギリスのシェイクスピアか、フランスのロンサールかって言われる位、超有名なルネサンス期の詩人だそうで。。。ははーm(_ _)m

詩人のピエールさんのことは専門家にまかせて(フランス語分からんって正直に言え>自分)、私は画家のピエールさんについてちょいとばかし。

ピエール ジョゼフ ルドゥテ (Pierre-Joseph Redoute、1759年7月10日 - 1840年6月20日)




そう。この「バラ図譜」で余りにも有名なベルギーの画家ですね。点描技法でバラを忠実に描いてます。
生まれはオランダ。職業画家の家系のようですね。兄ちゃんがいるパリへ行って工房でお手伝いしていたところ、何かのきっかけで植物を描くようになりました。
フランスの時の皇帝ナポレオンの后ジョゼフィーヌさんがマルメゾン城にバラ園をこしらえて世界中からバラを蒐集していることを知った画家のピエーゥルさんは「マルメゾンのバラ園へ入らせておくんなまし!」と頼んで「よろしおすえ」って許可を貰うんです。描くこと描くこと、これでもかーー!って位に。

彼の最高傑作と言われているのがこの「バラ図譜(Les Rose)」です。
全部で169種のバラが描かれていたと。

ただ、残念なことにジョゼフィーヌさんが亡くなられてから出版された全3巻の「バラ図譜」の原画は1871年ルーブル図書館に火事が発生して消失したと言われてます。私たち庶民が触りたくても高価すぎて触れないレプリカが残っているだけのようで、しかも第3巻目は原画がないためにレプリカさえ入手はできないです。

画家のピェーゥルさんが生まれて今年がちょうど250年になるんですねぇ。
6月10日なら日本では時の記念日ですけど、7月10日は何かな?

6 件のコメント:

  1. 7月10日はもちろん、「納豆の日」ですよ~。

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  2. かおりんりん

    そう来たかー。
    ウルトラマンの日でもあるだにー(^^)

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  3. 私もピエールさんの肖像画をみて○ゲのxっさんだったもんだから、見なきゃよかった!気分でした。
    そういや今年のバンクーバーで殿堂バラは一体何が選ばれたんでしょうね。公式サイトみても全然載ってませんでした。何やらのコンテストで日本人グロワーが一等賞とったらしいことだけわかりましたけど。日本人の活躍すごいですね。

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  4. ravさん

    しーー!内緒内緒
    明日をお楽しみに!

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  5. あぁ!今見たらアップされておりましたわ。
    また男性名ですね。

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  6. ravさん

    そうそう。ムッシュですw

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