父が武力で国を治めたのに対し、ヘンリーは知恵で治国したと言われるほど学識に溢れ頭の回転の速い男性だったみたい。四男坊の強引な即位だったこともあってか、ヘンリーは当時勢力を持っていた豪族達を自分の味方につけるため、即位前宣言を行った。今でいう政治家の公約みたいなもの?
それが、前王朝の血を引く王女(つまりマチルダ)と結婚する、ということだったわけ。ひいてはイングランドとスコットランドの戦争に終止符を打つことにもなるし。
で~、バラの話とどう関係があるかというと・・・
ヘンリーが結婚するぞ宣言をした頃、マチルダさんは修道院でひっそりと暮らしていたん。スコットランドから亡命してきたわけだから。伯母さんが修道院に匿っていたというのが史実には近いみたい。
で、ヘンリーはマチルダに求婚しに行くんですわ、その修道院に。
当時修道院ではバラが栽培されていたのでしょう。
「あー、院内で育てているバラを愛でたいのですが、入ってもよろしかろうか?」
とヘンリーが言ったかどうかはわかりません。でも、マチルダに会う口実にバラを見たいと言ったのはどうやら本当のことらしいです。
ヘンリーに見初められたマチルダは周囲の反対を押し切って王妃になったとか。
ヘンリーとマチルダ、二人力を合わせて統治に打ち込んだようです。
王妃マチルダは慈善活動に熱心で、貧者やハンセン氏病患者のために病院を建て、橋をかけ、修道院を建立したそうです。どなたかを思い起こさせる王妃ですねぇ。
けれど、ヘンリーが海外遠征に行っている間に、ですよ、なんと、38歳の若さで急死してしまったんですね。
享年38で亡くなったマチルダ王妃。
享年36で事故死したプリンセス オブ ウェールズ。
あぁ、運命のいたずらか。。。
写真タイトル「貴女を想う夕べ」
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このマチルダ妃の死について、暗殺を疑った人がいたとかいなかったとかいう話も聞いたことがありますが、特にそのような記録などは残っていないようです。
返信削除それにしても、結婚の経緯からその死まで。ともに「悲劇」という冠を頂いてしまう両妃ですが・・
実はダイアナ妃とわたくし同じ歳でして。彼女の訃報が報じられた時、若干36歳で何と様々な出来事に見舞われた方だろうかと感じ入ったものです。まさしく駆け足、いや猛ダッシュで人生駆け抜けてしまわれたなぁと。
バラのプリンセスダイアナもとても気高く美しいですが、作出国がアメリカってあたりが何か皮肉な感じさえしてしまいます。
みけさん
返信削除マチルダ妃にも暗疑があったんですか?なんと!
ヘンリー1世はマチルダ妃をとても愛していたのでしょうね、娘にも同じ名前をつけています。
バラのダイアナが咲くと、何故か生前のダイアナ妃の物憂げな表情(実物を見た訳じゃないけど)を思い浮かべてしまう私です。享年、書いて字の如く、天から享けた年数。
佳人薄命とはよく言ったなぁ...と感慨に耽ってしまいます。バラの名前に形を変えてずっと残っていくでしょうが。