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2010-03-08

study room-キャンカー(2)-


バラの枝枯(エダガレパ)病についての復習。
再度〔独法)NIFS花き研究所〕からの引用を葉・・・^^

枝枯病 ( エダガレパビョウ )
Stem canker ( 糸状菌 )
植物名 : バラ バラ科 Rosa spp.
病原菌 : Coniothyrium fuckelii
病徴 茎に主に発生する。病斑のまわりは盛り上がり、赤紫色~黒褐色に縁取られた、ややくぼんだ褐色の病斑が広がる。病斑部には黒いぶつぶつ(分生子殻)が認められる。茎を病斑が取り巻くと、病斑の上部は枯死する。
発生時期 周年
発生場所 施設
防除法 侵された枯れ枝は切り取る。剪定を行い、通風を図り、株元まで光が入るようにする。

ふぅむ。ステムキャンカーは糸状菌の為せる業か..。
周年発生するってことは、病原菌は常在菌ってこと?
病枝を見つけたら健全な部位まで切り戻す:通常やってること。
あとは風通しと日当たりを確保する事ね。

***


さてさて、前回study roomキャンカー(1)で放置プレイした^^
Cryptosporella umbrina について話を進めましょう。

chibeちゃんに教えて貰ったページは
ずばりコレ↓です。
腐らん病〔タキイシードネット:花前線〕
*以下、ちょいと長いけど文章貼り付けぃ*
●症状(診断)
主として茎に発生し、時に葉にも発生する。茎の病斑は初め、当年生の茎に赤紫色または紫色の小斑点として認められる。この斑点は拡大して白っぽい壊疽性の病斑になり、その周囲は赤紫色となる。いくつかの病斑が癒合してしばしば大形の病斑を形成する。春には越冬後の二年枝の病斑は時に直径10mm以上の大形となり、病斑上には多数の分生子殻(柄子殻)や子のう殻が黒色小粒点として認められる。湿潤な天候が続くと、病斑上に分生子(柄胞子)や子のうの粘塊が噴出する。露地栽培のバラに多発生すると、越冬後の二年枝に多数の灰白色または淡褐色壊疽性の大型病斑(キャンカー)を生じ、多くの茎や枝が枯死する。病斑の周囲は赤紫色になり、病斑上に無数の黒い粒(柄子殻、子のう殻)を生じる。茎の大型病斑や枯死部分が赤紫色に縁取られ、病斑上に無数の黒色小粒点が認められれば本病と診断される。

●発生のしくみ
病原菌は、クリプトスポレラ アンブリナ(Cryptosporella umbrina)という子のう菌類に属する糸状菌(かび)の一種で、バラにのみ病原性を有する。本菌は枝の病斑の表皮下に形成される小黒粒点(子のう殻)あるいは菌糸の形で越年する。翌年、この子のう殻の中に形成される子のうが成熟すると、中から子のう胞子が空気中に飛散して第一次伝染する。また分生子殻(柄子殻)ではそれが成熟すると分生子(柄胞子)が飛散して第一次伝染する。降雨や湿潤な天候が続くと、病斑に形成された小黒粒点(柄子殻や子のう殻)から、子のう胞子や分生子(柄胞子)が粘塊となって噴出し、それが降雨によって流れ出て第二次伝染する。本病は多湿でやや低温の時に発病する傾向がある。

●防ぎ方
被害茎を切除して焼却する。チッソ質肥料の多施用を避け、密植や過繁茂にならないように管理する。茎や葉の上から潅水しない。



上記記載の該当ページを開くと病症の画像が確認できます。

写真2(SY)には思い当たる節が・・・イングリッド(IB)さん・・・。
んでも、似てるのはどちらかというとキクイムシ被害部位かも。
IBは半軒下で雨が降りかからない場所だったし、
水遣りもかな~り控えめで育てていたんだけどなぁ..。
原因が単一ではなかったということは考えられますけどね。
土が良くなかったってのは確実に要因としてあるでしょう。
IBの土はてんちょ印の土ではありませんでした。
それをロサスペに替えようとしていた矢先の出来事だった(--)




んでさ、結局薬局、キャンカーって何さ?って話に戻るさ。

Wikipedia英語版に書かれていたバラのキャンカー病原体は
Leptosphaeria coniothyrium:枝枯病の病原菌
Cryptosporella umbrina:腐らん病の病原菌

ってことまでは何とか確認できるけど、
この2つが病名と病原菌名が違うだけで同じ病気なのかは・・・?
わっかりっませ~~ん!

同じタキイの病気一覧には枝枯病てのが別項で在るし。


んでも2つの病原菌と病症を比較すると、

・共に糸状菌による病気であること
・病班の色・形・状態等が共通する

といった点から類似の病気と考えられないかしら?


おっと!忘れてたよ!cryptosporella umbrinaの分解を。

・crypto-:√kruptos(Gk)「目に見えない」「隠された」
・-sporella:√spora(Gk)「胞子」「芽胞」とかいう意味
・umbrina:分からないけど英語のumbrellaと類義語かも。
植物学用語umbraculum=「傘形器官」ってのがある。


誰か専門的知識のある人、おせ~て~くらはい(-人ー)




あ~、さてぇ~そてぇ~酒のあてぇ~、
ステムキャンカーや腐らん病の病症が実際はどんなものなのか?
って検索君してたら、
バラに纏わる病害虫の画説ページが幾つか。

キャンカーだけに限らず気になるバラの主要な病害虫の図説有り。
当ブログサイトフィード"Links about roses"に
ページタイトル頭に*印つけて貼り付けておきました。
※リンク上にカーソルを合わせ右クリック「新しいウィンドウで開」いてね♪※

今回リンクを貼ったのはタキイシードネット「花前線」の他に
以下の3ページ(αβ順に)。

ACES Publications
Alabama Cooperative Extension System
↓
アブリをとってACES〔右のリンクでは*ACES〕
Alabama Agricultural & Mechanical Univ.とAuburn Univ.
アラバマ州の2最高学府による協同公開システムだそうです。


rose@Forestry Images
コチラもUSAの産学協同プロジェクトのページです。
Forestry Imagesについてはココをどうぞ。
世界各地から病害虫の画像を集めてるデータベース..。
IBに巣くってたキクイムシの画像送ったろか・・・(^^;
ここには各種バラの病害虫画像が何種類も掲載されています。
てんちょが今日は一日中消毒♪〔10-03-03〕で言っているように、
「うどんこ病や黒星病はバラに優しい病気だなぁ~^^;って思う」くらい
バラには『優しくない』らしい^^怖い病気があるそうな。
そのバラの病気とは・・・
以前楽趣味もどんな症状なのかを調べようとして
Rosalindでちょいとばかり整理したベト病dowry mildew。
上のページにはベト病に罹った葉っぱやら病原菌の顕微鏡写真
(↑んなもん、見とうないけど)やらがDB化されています。



Rose Diseases in the Landscape
Cooperative Extension Service, The University of Georgia College of Agricultural and Environmental Sciences
↑
ここにも各種病症例画像と防除法が整理されています。


☆どこかのページには、捜してる病症の画像があるかも?☆




***


結局「キャンカー」ってバラの病名とは違うって感じですかね。
ステムキャンカーは枝枯病だけど。


それにしても、これまで調べてきたバラの病気で、
原因となる病原に、なんと糸状菌の関与が多いこと!


バラ(植物)が病気に罹るのには、
1)病原菌の存在
2)土壌や気温や湿度等の環境
3)罹病しやすい植物自体の性質
ってのが考えられますね。

1)の病原菌の存在については、こりゃあもう栽培者がどうあがいてもどうなるものでもない。出来るだけ病原菌の活性化を抑えることくらい。それに加えて、病原菌の活動の栄養源となる物を少なくすることくらい?
でもどうやって?「石油系の化学合成薬剤を使わない!」となれば、早期発見早期適切処置くらいしか考えつかないっす、今のところ。

でもね、栽培者が化学合成薬剤を持っているかどうかということと病原菌の存在それ自体は関係ないでしょ?薬剤があるからと言って「あ!あそこの庭には合成薬剤のボトルがあるから近付かんとこ!」な~んて旨い話はないわけで(^^;

非常事態を前にした「いざという場合」化学合成薬剤を使うって方法も否定はしませんよ。私は使わないつもりですけど。
化学合成薬剤を使用して一時的な対処療法にはなるかも知れない(ならないかも知れない)けど、それで病原を完全に除去してやっつけることが出来るなんて考えは抱かないでおいた方が良いかなと思ってます。それは自然界に存在する物に対して余りに不遜で傲慢だと感じるから。

それなら、どうしていけばよいのか。
病原菌に侵されにくい環境を整えて少しでも侵されないように留意するっきゃないでしょうねぇ。それと、病気になってもすぐにはへたばらない根性をバラに備えて貰うというか、虚弱体質のバラだとしたら少しでも体力を向上させてやるっていうか..。過保護に甘やかすのも良くないし、かといって、スパルタ過ぎてもいけない。その緩急をつけるバランス感覚ってとても難しいとは思うのですが、日頃のバラとの対話(?^^)から、そのバラの性質や状況に早めに気付くことが大切かも。それと、場合によっては迅速な判断。


な~んて「えっらそうなこと」書いてますけど、手遅れと不注意で楽が枯死させたバラは1つや2つじゃないですからねぇ(--;
ごめんよ~~~お☆様にしてしまったバラ達 (-人-)合掌。
んでも、少なくとも枯死させてしまった経験を無駄にはしたくないので、その経験値を上手くバランスとって積み重ねながら、これからも活かしていければ良いなと思います。


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♪

2009-08-11

ベト病Downy mildew

文字だけの投稿だとちっともおもしろくないので初っぱなに麗しい『ワイルドイヴ』さんのお姿をば拝んでから。ハハーっ!m(_ _)m 麗しや麗しや♪
画像タイトル: "raindrops jewelery"
薔薇の名前:『ワイルドイヴ』Wildeve(S)〔D. Austin, 2003〕ワイルド イブ (低ER桃) 国産苗 大苗 6号鉢植え品 ★


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ベト病 Downy mildew:多雨期に多く発生する植物の病気。

〔症状と被害〕
・葉、茎、花梗に発生、時に萼基部、花弁にも。
・初期感染は若葉。病班は初期小さな水浸上の斑点、やがて直径1cm前後の不整形の灰褐色または紫褐色のシミ状になる。湿度が高い環境条件では病班の裏側に白いもやもやしたカビ(分生子と分生子柄)が生えるが、湿度が低いときはカビはない。病葉は部分的に黄変し、小葉は落葉しやすくなる。
・茎や花梗では紫褐色または暗褐色の斑点が現れ、後に拡大して長さ2cmの細長い病班に。

〔類似症状〕農薬散布による薬害で葉にシミ状の斑点や大小の不整形褐色斑点を生じることがある。ベト病と紛らわしいが、やがて斑点部分は枯死する。ベト病の病班は容易に枯死せず落葉の原因となるので区別できる。ウドンコ病のカビは葉の表裏に。ベト病は葉の裏面のみ。

〔病原菌と伝染方法〕
・病原菌:Peronospora sparsa  Berkeley
・鞭毛菌類に属する糸状菌の一種で分生子、分生子柄、卵胞子を生じる。
・分生子柄は多湿時に病葉裏面の気孔から生え、枝状に分岐した先端に分生子を生じる。
・卵胞子は時に病組織内に発生。
・越冬:菌は通常茎の病班部で菌糸の形で、時に卵胞子で。
・分生子は低温で多湿の条件が続くと作られる。しかし、湿度が85%以下では感染しない。
・分生子の発芽適温は18℃。分生子は水滴中では容易に発芽する。感染好適条件下では感染三日後に葉裏に分生子形成。落葉上の分生子は乾燥条件でも1ヶ月間生存する。
・伝染源:施設栽培のバラ。病葉や病茎上に作られる分生子の飛散により蔓延。低温多湿環境が茎や花茎の伸長期に続くと発生が助長される。特に夕方の気温降下時に霧が立ちこめて結露するような施設で多発しやすい。

〔どう対処するか〕
・低湿地や排水不良地での栽培をさける。
・見つけ次第切り取り焼却。

===
参考文献:長井雄治著『バラの病気と害虫』(農文教)
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表楽趣味:(^^)あ~、賢くなった、なった!(^^)
裏楽趣味:(--)鶏頭のくせに・・・(--)

♪

2009-05-28

ベト病?

初めてデルバールの『アルフレッドシスレー』※をお迎えした時、新芽の形と色にちょっと戸惑いを感じ撮影したのが、これ→
なにせ、Delbardをデルバードって英語読みしてたくらいですから。お恥ずかしい話。。。
「うわっ、バラの栽培書に写真付で説明されているベト病みたいな色やん! でも、蕾はちゃんときれいに上がって来てるし。なんじゃろ?」
と少し焦りつつも、下の方の葉っぱがきれいだから、ま、いっかー。薬撒きたくないし、そもそも、薬もないし。

楽天ショップ「バラの家」『アルフレッドシスレー』(Del絞)国産苗


そんなことも忘れていたら、咲いてくれましたよ♪
「なに、言ってんだか、この母ちゃんは?!」とでも言いたげに、
セミダブルの花びらで口元(しべ)を隠して「ぷぷぷ(^^)」と笑うかのように。
未だ「ベト病」がどんな症状なのか認識できないでおります。
バラ栽培教科書の一冊によると「葉に赤紫の斑点が出て、葉の裏に灰色のカビが生えて落葉する」病気。昼と夜の気温差が大きい時に発生しやすいから、気温の低い時は葉に水をかけないようにしましょー、と書いてありました。
う~ん、葉に水をかけないってのは、灌水する時のことでしょうかね?調べたら報告します。